2007年06月14日
私とお口のニオイ

【”ワタシの口Aニオっているかも?!“症候群】
もう2年ほど前のこと。今はやっていないのですが、歯科衛生士と一緒に軽自動車に乗り、往診を行っていた頃の僕には1つの大きな悩みがありました。それは・・・
【密室での出来事】
歯科衛生士の何気ない1つの動作が、僕をとてつもない不安におとしいれました。助手席にいた衛生士が、鼻を手でおおうような仕草をしたのです。その時、「もしかして・・・僕の口がニオッているのでは?」なんて直感的に思った僕は、さりげなく車の窓を軽く開けました。歯科医である自分の口がにおっているとなると、至近距離で治療を受けておられる患者さんは、たまったものではないでしょう。しかし、僕には、その衛生士に自分の口がにおっているかどうかなんて聞く勇気などありませんでした。
【口臭専門医の見解】
さんざん悩んだあげく、東大阪のある有名な歯科医院を、歯科医の僕が訪ねることになりました。そこで、科学的な検査をしてもらい、診断の結果、僕には「口臭はない」ということがわかりました。
その専門医は言いました。「先生はやさしい人なんですよ。他人に対して迷惑をかけているかもしれないと心配している人ほど、実はにおっていない、という事が多いのです。気にしすぎなんですよ。」と。
【わかっちゃいるけどやめられない】
今でも、あの車の中での出来事がトラウマとなって、診療途中も、「ニオッてないかな?」と気にする習慣から、歯科医院専売商品である、次亜鉛素酸Na系のマウスウォッシュで、日々洗口しています。このマウスウォッシュは、消臭効果が12時間も持続するというスグレモノで、薬液による習慣性もないので安心して使っています。
【疑い深いアナタでも・・・目で見て安心、大丈夫!】
口臭専門医のところで受診した経験は、現在の自分の臨床にも生かしているわけですが、そのひとつが、当院設置の、口臭測定器です。僕がいくら「あなたの口はにおっていませんよ。」といってもなかなか信じていただけない患者さんでも、数値で示されるとかなり納得してくださるので、いまでは僕の口臭治療における頼もしい相棒となっています。
【自臭症に悩んでいるアナタへ】
本来、口臭とは、体臭が自分ではわからないのと同様、普通、自分でその有無を判断することが極めて難しいものなのです。口臭を気にして受診した僕を「やさしい人」と表現されたのは、なんだか気恥ずかしいような妙な気持ちでしたが、僕のように、日頃から人と接する仕事をされる方、営業で長時間、外に出ることの多い方はもとより、仕事中に限らず、他人との会話中に、「私の口のニオイ、大丈夫かな?」と気になることは、きっと誰にでもありますよね? “におい”というのは、自分の印象を強烈に左右するものですし、他人に不快感を与えないための、紳士淑女にとって基本のエチケットですから。
お出かけ前には、歯磨きの後、舌を軽くみがき、お水を飲んでから出かけましょうね。
次回は、入れ歯やブリッジでお困りの方に朗報の、人工歯根(インプラント)についてお話します。