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2007年12月14日

私と歯周病

奈良県 審美歯科 歯科博士のコラム

【ある歯科医の本音】
僕ヘ、治療前にいきなり患者さんを治療椅子に座らせて、レントゲン写真の説明とか、検査の結果を語ったりはしません。患者さんは、歯科医の僕に、今思っていることの半分すら正直に伝えてくれてはいません。それは単に僕の問診能力の不足というものもあるのでしょうが、実は違うところにもっと大きな問題があるのではないかと気づいていたのです。それは…

            
【○○歯科に行ったら、いきなり歯を抜かれた・・・】
最近の歯科医が、患者の同意も得ず、いきなり歯を抜くとは思えないのですが、しばしばカウンセリングの時に、患者さんからこのフレーズを聞くと、僕はがっかりして閉口してしまうのです。明日は我が身なのかなと思いながら、おそるおそる自らの『抜歯基準』に照らし合わせ、患者さんに納得してもらいながら、治療を始める僕ですが、結局のところ、抜く側と抜かれる側の立場の溝は、何万光年もかけ離れていて埋まることはないと実感しています。ではなぜ、患者さんは、“抜かれた”と言ってしまうのか検証してみましょう。

人は、自分に対して、良いことをしてもらった際に、悪く言う人はまずいません。歯周病によってぐらぐらになってしまい、役目を果たすどころか隣の歯にまで悪影響を与える歯を抜歯してもらったとなると、普通なら感謝されてもよいはずが、実際は逆恨みされるわけです。それは、この何年間かで浸透した、『歯を抜かない歯医者が良い歯医者で、すぐ抜く歯医者は悪い歯医者』という構図が世間の常識として出来上がっているからではないかと思うのです。自覚症状がほとんどなく、痛みもなく進行する歯周病において、いきなり治療椅子に座らされ、見たこともない大きなレントゲン写真1枚と検査結果をもとに、抜歯を迫られたなら、納得どころか、歯科医に対して不信感を増す結果となるのは当然のことと思うのです。


【一緒に考える】
僕のデンタルクリニックには、個室のカウンセリングルームがあります。歯医者特有の薬のにおいもまったくありません。そのリラックスできる空間の中で、あなたの言うことをじっくり聞かせてもらうのです。
「すべて先生におまかせします。」昔、よく僕もこの言葉を聞いて、信頼されているんだな、と喜んでいた頃がありました。しかし、実はその言葉は非常にナンセンスで無責任な言動なのです。確かに、歯を削ったり、かぶせたり、専門性を必要とするところは、任せていただかないと仕事はできませんが、全ておまかせというのでは困るのです。なぜなら、自分の身体を守れるのは、あなた自身しかいないのです。そのことは、他の医療科目にも言えることですが、病気に対しては、医師と一緒に克服していく姿勢を持つことが、期待を裏切らない結果を得るためのキーポイントであると僕は思うのです。

あなたには、本音で話し合える主治医はいらっしゃいますか?

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