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2007年09月14日

私と小児歯科矯正

奈良県 審美歯科 歯科博士のコラム

【少子化とシッNスポケッツ】
「シックスポケット」・・・この言葉に馴染みのある方は、子供を対象としたビジネスをなさっている方ではないでしょうか。

昨年の出生率は微増、と聞きましたが、それでも少子化の流れを止めることはもはや不可能であるように思えます。私の叔父は、小児歯科専門医として頑張っていますが、最近は小児の治療のみでやっていける程甘くなく、歯列矯正がメインであると聞いています。

他業界に目を向けてみますと、少子化をものともせず、元気な業界は存在するものです。
例えば、デパートの子供服売り場や、有名受験塾などがそれにあたると思います。ほっておいても、消費者が集まってきているというのが実情のようです。隣の芝は青く見えるもので、歯科にもその恩恵はとびひしないものかと正直うらやましく思える程です。

しかし、その消費を支えているのは子育て世代の私たち30代の親なのでしょうか?


【孫は祖先の生きうつし】
食生活の変化により、本来の舌の力をなくした子供は、お口の内側から歯列を舌で押し広げる事ができず、結果的に不正な咬み合わせになっていくというのが僕の考えですが、すべてそうとも言えないのも事実です。それは、歯並びには遺伝的要素が多分に含まれているという事なのです。では、子供の不正な咬み合わせは、両親だけの責任でしょうか?30代の親が育った子供時代、クラスで数名しか矯正をやっている人はいなかったと思います。ましてや、私の出身地である岡山の田舎では、予防矯正なるものなど全く存在しておらず、私の記憶する限り、同級生で矯正をしていた者など皆無でした。

【 8歳頃から将来を見据えての歯列矯正 】という概念がない世代の親に育てられた大多数の現在の子育て世代において、歯列にコンプレックスがあって自分がつらい思いをした親、もしくは、成功体験を持つ親でない限り、我が子の歯並びの良し悪しなど、年に一度くる歯科検診の紙きれの結果でしか意識することがないように見受けられます。


【噛まない子供・噛めない子供は集中力に欠ける】
奥歯がない高齢者はボケやすいというデータが出ています。裏を返せば、しっかり噛むことで、脳血流量が増し、思考能力がUPするという事なのです。

かわいいお子さんを、必死の思いで有名塾へ通わせてみてもさっぱり結果が出ない、とお嘆きの親御さんがおられるなら、僕からの忠告です。まずは歯並びをなおしてあげてください。負担する費用と期待できる成果という点で考えると、教育ほど投資効率の悪いものはないかもしれません。歯列矯正はと言えば、目にみえて結果も出ますし、お子さんに与えられる最高クラスのプレゼントであると僕は思うのです。子供自身には、なかなかすぐにはわかってもらえませんが、将来必ず感謝されるはずです!


【子孫のために美田を買わず】
頭や身体を鍛えることにお金をつかう事は、誰にも盗まれることが無いため、非常に安全な投資であるといえます。お金の出るポケットは両親の2つとは限りません。あと4つのポケットに頼み込んでも、子孫の明るい未来のために投資されることは、これからの時代もっとあってもよいことだと僕は思うのです。おじい様、おばあ様、お孫さんに可愛いブランド子供服も結構ですが、歯並びに関しても、自分たちの責任として考えていただければ、お孫さんとのモノを与えるだけのコミュニケーションとは異なる、よりよい関係が築けるのではないでしょうか。

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