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2007年07月14日

私とインプラント

奈良県 審美歯科 歯科博士のコラム

【「医学は病理にはじまり病理に終わる。」】
この言葉にピンときた方はおられますか?
数年前、再ドラマ化された『白い巨塔』での一場面中の、病理学教室・大河内教授のセリフです。私は大学院時代、病理学を専攻していました。その頃のインプラント(人工歯根)といえば、ブレードタイプというもので、大学病院では、うまくいかなかった症例を撤去する手術が花盛りでした。


【異物が体につくはずがない】
10年ほど前の僕には、「チタンであろうが何であろうが、体が異物を長年受け入れるなんてありえない。免疫反応により必ず拒絶され、はずれてしまうに違いない」と思っていました。


【劇的な出会い〈 インプラントの第一歩 〉】
3年前の北京大学での学会で、銀座メデントクリニック院長 伊藤正夫先生に出会ってから、僕のインプラントに対する概念は塗り変えられたのでした。

約6ヶ月間、マンツーマンでみっちりトレーニングを受け、そしてついに妻を患者としてインプラント医としての船出をしました。定期的に観察していますが、まったく大丈夫というか、自分の歯よりも強く骨についている感じがします。メーカー(アストラテック社)も、10年生着率は96%を超えるまでになってきたと言っています。すごい時代になったものです。

医学の進歩は目をみはるものであり、体に本当に良いものは取り入れようとする積極的な姿勢は、医療に携わる者として不可欠だとつくづく思いました。


【なくなってわかる一本のありがたみ】
1本の歯がなくなっても27本の歯が残ります。なんら支障なく食事はできます。けれども・・・例えば下の歯を1本の歯をなくすことで、どんなことが起こると思いますか?

まず、対をなす上の歯が伸びてきて、奥の方の歯が前方に倒れこんできて咬み合わせが変化してきます。それを治すために、両隣の歯を削って橋渡しし、ブリッジをつくるのが一般的な治療なのです!悪くもない歯を敢えて削らなければならない歯医者の気持ちも患者さんと同様、非常につらく複雑なものなのです。 まっとうな病理医なら、正気でそんなこと(=よい歯を削ること)はできません。これがインプラント治療であれば、両隣の歯を削らなくてもすむのです。あなたなら、どちらを選ばれるでしょうか。


次回はインプラントについての続編です。

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